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AcroBats㈱


 どんなプロスポーツにも言えることだが、選手生命はそう長くない。多くのプロスポーツ選手の平均引退年齢は30歳前後。40歳まで現役でいられる選手はどれだけいるだろうか。スポーツ選手は引退後からの人生が長い。アスリートと社会との接点を増やしていくことをサポートできないだろうか――そんな発想から福岡ソフトバンクホークスは、「AcroBats㈱」を設立した。

セカンドキャリア

安積研二社長

「ホークスの社内で、選手のセカンドキャリアについてサポートできないかという議論は以前からありました。メディアで野球の解説をやれる選手はほんのひと握りです。球団には、1軍2軍のみならず、育成選手などもいます。なかにはケガに苦しんで21~22歳で辞めていく選手もいます。現役をやめた選手はそれぞれの力でセカンドキャリアを歩んでいかなくてなりません。そんなアスリートをサポートする事業はなかったため、この会社を立ち上げることになったのです」

 そう話すのは同社の代表取締役社長、安積研二氏。この事業は2018年秋にプロジェクトを立ち上げた。どのようなサポートができるのか、企画の草案作りから始まり、各事業項目の検討や評価、具体策や収支計画の策定等を経て設立にいたった。

 プロジェクト以来、中心で重要な役割を担ったのが、ホークス元投手の江尻慎太郎氏。13年間のプロ野球生活の後、ソフトバンクグループで営業、球団広報を経験し、現在、AcroBatsの事業・戦略・企画担当として業務に従事している。その傍ら、地元仙台でのテレビ番組のメインキャスターをはじめ、野球解説、講演会等もこなしている。

すべてのアスリートのために

「野球選手の引退後は解説者だけじゃありません。野球を通して経験したことが、様々な場面で活かせることを彼が身をもって実践しています」

 同社の契約第一号は元ホークスのエース、攝津正氏だが、

「当社は、OB選手だけをサポートするわけではありません。他球団はもちろん、様々な競技の選手のサポートも行っていくつもりです。一方で、セカンドキャリアではスポーツに関することばかりをやるわけにはいきません。別分野のことにもチャレンジしていくことが求められます」(同)

 社名の“アクロバッツ”には、そんな“曲芸師”としてのチャレンジ精神の想いが込められている。

 福岡ソフトバンクホークスはかねてより、NPO活動として幼稚園から小学生を対象に野球教室を実施し、他にも本格指導を行う野球塾、女の子にはダンススクールなども北部九州を中心に九州全域で展開している。同社もそんな“社会貢献”への一貫から設立されたのだ。

 アスリートがスポーツ以外でも輝く姿は、きっとわれわれにも勇気を与えてくれるに違いない。