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9・29の衆院解散総選挙はない!?「菅新総理」周辺が否定するワケ


【岸田政調会長のメが消えた理由】
 報道の通り、「菅新総理」が現実のものとなりそうだが、ここまで一気に菅支持が広がるとは想像しなかった。

 ましてや、菅官房長官とある意味「犬猿の仲」とも言われた麻生副総理は岸田政調会長を推すものと思っていたが、菅支持へと流れていった。

 一説には、菅官房長官が、国際金融センターを麻生副総理の地元の福岡に誘致する、と楔を打っておいた効力が発揮した、との声もあるが、麻生副総理は良くも悪くも“お坊ちゃん”で、利権に飛びつくような御仁ではない。

 原因は、岸田氏本人の適正によるところがおおきそうだ。政調会長としてコロナ禍で存在感を発揮できず、発信力もなかった。新型コロナの感染拡大が懸念されはじめた3月あたりから、自民党内で岸田氏の人気が急落したことで、麻生副総理は「岸田じゃだめか・・・」と見限ったようだ。

【解散総選挙】
 岸田氏がダメだならもはや菅氏しかいない。だが、党員投票を省略した形での総裁選びに自民党内部からも「密室政治だ」との批判が噴出しているが、この批判をかわすため、及び菅本格政権を立ち上げるために、9月29日解散、10月25日投開票という話がまことしやか流れているが、果たして本当に総選挙をやるのか。

 実は菅官房長官はオフレコでも否定しているし、菅氏の周辺も「選挙はやれない」としている。つまりリスクが高いというわけだ。

 これはやはりコロナの影響だ。衆院の選挙となれば、閣僚や党役員など大勢が動く。例えば30人が1日に5カ所を回ると1日に150カ所。30日動くとし累計4500カ所。もし選挙前にクラスターが発生したとしたらどうだろう。

 感染拡大を食い止める対策を施すべき国が、クラスターを発生させたならば目もあてられない。そのようなリスクを覚悟してでもやるかどうか。もし、まっとうな神経を持っているなら、解散総選挙は回避するだろう。

 菅政権はどういう舵取りをするのか、名参謀の采配はいかに。