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問題だらけ!?「GOTOイート」はまた失敗に終わるのか?


GOTOイートとは

 9月中に一部地域から順次はじまると言われているのが、「GOTOトラベル」に続くキャンペーン、「GOTOイート」だ。

 GOTOトラベルでは、まだ新型コロナが感染拡大を続けていたため、東京を除外するなど「失敗」と批判されることが多かったが、「イート」のほうはどうだろう。

 GOTOイートの事業はふたつ。ひとつは「プレミアム付き食事券の発行」だ。飲食店で使える1万2500円分の食事券を1万円で販売する。この食事券は、地域の販売所で購入することになるが、登録飲食店でしか使用できないうえ、食事券よりも下回る会計であってもお釣りはもらえない。

 もうひとつが「オンライン飲食予約に対するポイント付与」。グルメサイトで予約した来店客にポイント(昼食は500円分、夕食は1000円分)を付与する。このポイントは2回目以降に支払いで使用でき、さらに支払いに応じたポイントも付与される。

 このキャンペーンは飲食店への来客を促すことが趣旨であるため、デリバリー業者は対象外となっている。

問題点

 食事券ではお釣りがもらえないことから、多くの人は「ポイント付与」のほうを利用すると思われるが、ここで生じる大きな問題は、大手グルメサイト、例えばホットペッパーやぐるなびなどのネット予約経由のみでしか利用できないということだ。

 自社で構築した予約システムも、電話予約も対象外。

 つまり、飲食店がこの恩恵を受けるためにはグルメサイトへの掲載が必須ということになる。グルメサイトによって違いはあるが、ほとんどのサイトで予約機能を使用するには料金が発生し、その料金は月額1万円~3万円以上。

 しかも、その月額料金とは別に、来客1名につき100円~200円程度の送客手数料が発生する。しかし、GOTOイートキャンペーンでは、飲食店側にはこれらの費用の補助は一切ない。

 これでは、飲食店を救うためのものではなく、グルメサイトを儲けさせるものだ。GOTOトラベル同様、制度設計が不完全なものといえるが、これで本当に成功するのか、飲食店が恩恵を受けるのか、甚だ疑問である。