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福岡5区/「死ぬまで」を「次は」と原田議員が“訂正”したワケ


 次期衆院選福岡5区で、原田義昭前環境相と新人の栗原渉県議が立候補を表明し、保守が分裂している問題で、原田議員が次々回の選挙では栗原県議を後継指名したことで、問題はある程度収束しそうだ。

 福岡5区は、現職優先の原理で原田議員を推す自民党本部と、栗原県議を推す福岡県連との間で溝ができていた。

 そこで混乱を収めるべく党本部の山口泰明・選挙対策委員長が乗り出してきて、次の選挙では原田議員が、その次に栗原県議が候補者となるという案が示された。

 それを受けた原田議員は地元での記者会見で「一生政治家としてつもりでやっているが」「政治家を辞めるときには後継者として栗原氏がふさわしい」と述べた。

 だが、その3日後、党本部で記者団への発言は「来年の衆院選は立候補するが、その次は能力のある栗原氏を後継者の形で推薦したい」とニュアンスを変化させた。

 これについて自民党関係者は、

「地元で行った会見の内容に山口選対委員長は不満を持ったようです。“一生政治家”とか“ふさわしい”では物足りないというわけです。もっと確たる言い方をすべきだとなったのです」

 ニュアンスが変わったのはそのためだ。
 
 だが、次の選挙に出馬を準備していた栗原県議は「大事にすべきは応援してくれている議員や地域の人たち」と述べ、無所属でも出馬する意欲をにじませている。

「党本部も県連本部も山口選対委員長の案で納得している以上、栗原県議がそれを無視して出馬するのは難しいでしょう。無視すれば皆が納得している次の次の選挙ですら危うい」(同)

 果たして栗原県議が矛を収めるかどうか。今後注目したい。