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銀行が起業支援!福岡ではじまっている「起業塾」 学生の視野を広げるきっかけにもなる


三井住友信託銀行とレジェンド・パートナーズがタッグ

 
 三井住友信託銀行㈱とベンチャー投資育成などの事業を行っているレジェンド・パートナーズ㈱が 、主にスタートアップ企業に投資を行うファンド運営会社「NES」を共同設立し、福岡で「起業塾」をはじめた。

 地方において、自治体や大学と連携し、スタートアップ企業育成の為、資金供給だけに留まらず、起業教育のプログラムを運営することで、新しいエコシステムの形成を目指したものである。

 福岡においては、2019 年 5 月 9 日に福岡都市圏 15 大学、産業界、福岡市で構成される「福岡未来創造プラットフォーム(以下 PF )」が設立され、産学官連携で学生募集や人材育成、地元就職(起業含む)支援等の取り組みを実施している。

 PF ではこれまで、一般的なビジネスプランコンテストとは違い、自分の考えたビジネスプランを作成するだけでなく、実践までする「ビジネスチャレンジ事業」というプログラムを実施していた。

 学生は、実践の中で「アイディアを具現化する力」「計画を行動に移す積極性」「時間管理力」などを学ぶことができる。その活動にNES㈱が賛同し、PF に起業塾を提案。2020 年度から起業塾を実施することとなったのだ。
 
「基本的には PF で行っていたプログラムを尊重していますが、起業塾では学生が考えたビジネスプランを実行する前に、ビジネスプランをメンターと一緒に集中的にブラッシュアップする企画を 2 日間実施し、プランを効果的に実行できるよう、ひと手間を加えました。また、新型コロナの影響もあり、セミナーやメンターによる支援も全てオンラインで実施することとしています」(起業塾担当者)

 すでに10月8日、キックオフセミナーが行われたが、PFに参画している15大学のうち8大学の1 年生から大学院生まで学生約 80 名が参加。盛況を博した。

就活の武器にもなる

 起業塾では、「経営者の考えを知ること」「チームでビジネスに取り組むこと」「計画通りにビジネスを進めること」など、社会人基礎力も身につけることができる。

「これは起業を目指す学生のみでなく、民間企業等へ就職する学生にも必要な力であると考えています。コロナの影響により、今後就職活動の市場が厳しくなっていくと予想されるなか、起業塾を経験することは、就活で内定を獲得するための学生の武器にもなると考えております」(同)

 キックオフセミナーが行われたことはすでに触れたが、10月31日には審査会が行われ、12月5日、6日には集中ブラッシュアップイベントが行われた。3月には最終報告会が行われる予定で、学生チームの活動期間中は、NES 講師陣や三井住友信託銀行にて適宜メンターとして学生チームをサポートしていく。

 今後は講師として、スタートアップの CEO やスタートアップで複数の取締役を歴任するなどした知見のある人材を予定している。また、プログラムの対象者を社会人に広げることや、地元福岡の社会的課題の解決に繋げるプログラムの提供を検討したいとの考えだ。

「大学卒業後の進路として、民間企業等への就職だけでなく、『起業』を選択肢の一つに入れてもらえるよう、学生の視野を広げるきっかけづくりができると良いと考えています」(同)

 起業塾はまだはじまったばかり。今後、この起業塾から次世代を担う起業家が誕生することだろう。