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財界があと押し?福岡で再燃するIR熱 実現には高いハードル


再燃するIR議論

 2020年1月、秋元司衆院議員がIR系中国企業「500ドットコム」側から講演料や旅費の名目で計約350万円の賄賂を受け取ったとして、収賄容疑で逮捕されたことで、それまで徐々に熱を帯びていたIR熱は一気に冷めた。

 しかも、その後、新型コロナの感染拡大によって、IRどころの騒ぎではなくったことからIR計画は完全に宙に浮いてしまった。

 この計画にほぼ組み込まれることが決定していた米国企業も新型コロナの猛威により撤退してしまい、もはやIR計画は頓挫寸前にまで陥ってしまった。

 IRが熱を帯びていた頃は、関東(東京か横浜)、大阪はほぼ決定。もう1箇所がどこになるかが焦点になっていた。

 九州では長崎が有力な候補地だと言われていた最中、北九州市に具体的な動きが出始めていた。件の秋元議員が動いていたからである。だが、前述したとおり、秋元議員の逮捕で福岡誘致の動きはストップしてしまった。

うごめく財界

 しかし、昨年の夏頃から海の中道にIRを誘致しようと地元の有志が動き始めた。また、最近では、福津市の恋の浦にもIR計画が持ち上がっているというネットニュースもあった。

 現在、IRに名乗りを上げている企業の多くは中国や香港の企業だ。日本のIRは海外の企業なども参加する国家プロジェクトである。セキュリティ面や個人情報の漏洩などの観点から日本政府は背後に中国が絡む企業は排除するつもりだ。このプロジェクトは米国のIR企業ありきの計画になっているのだ。

 福岡は国際金融センターの誘致候補地のひとつに名前が挙がっていることから、IRとは親和性が高く、福岡にIRの噂が立つのはわかる。とはいえ、一度消えたIRの熱がフツフツと再燃しようとしているのはなぜか?どうやらこの背後には財界の影がチラつく。

 米国のIR企業が撤退してしまった今日、実現のハードルは非常に高い。このハードルを乗り越えられる秘策があるのか。注目してきたい。