HOME > 企業紹介 > DM都市開発(株)

DM都市開発(株)


デベロッパー、設計、サービス業と様々な顔を持つDM都市開発株式会社(福岡市中央区)。福岡市中央区を中心に不動産開発をしてきたが最近は東区にも進出。じっくりと構えていいものを作れば結果はついて来る、と森弘晴社長。堅実に仕事をやり遂げるその手腕は大手企業も評価している。

会社の3つの柱

森弘晴社長

――御社はマンションやテナントビル、ホテルなど様々な物件を手掛けている印象があります。

 私どもの会社の柱は3つありまして、ひとつはデベロッパー事業ですね。賃貸用の共同住宅を建設し、投資家に販売するということです。そして、設計、もうひとつが飲食や宿泊業のサービス業です。過去を振り返ると、事業の中心はデベロッパーということになりますが、自分たちの根幹にあるものは設計です。“設計屋”のデベロッパーというのは少ないのではないでしょうか。

――最近ではどういうものを手掛けているのでしょうか。

 東区香椎で2棟、福岡市所有の土地を落札し、賃貸用の物件を手掛けています。中央区春吉ではテナント物件を開発する予定です。

――楽天グループと宿泊施設を共同開発したということですが。

 「Rakuten STAY福岡薬院」、「Rakuten STAY博多祇園」です(それぞれ4月1日、7月1日にオープン)。薬院の物件をいつも通り投資用の共同住宅として開発していたのですが、ある企業から楽天グループさんをご紹介頂きまして、少し都心から離れたところに宿泊施設を作りたいとのことから、その物件を宿泊施設にすることになったのです。一緒にコンセプトや内装など練り上げ、完成させました。コロナ禍に合わせてゆったりした空間の部屋となっています。薬院の方は自社保有しています。

――飲食店もされていますね。

 店屋町に「酒佳蔵(さがぐら)」という居酒屋を経営しています。今はコロナ禍で休業していますが、業態を少し変えようと思っています。実は店を改装して小さなブルワリーを(ビール醸造所)を作ろうとしているところです。近い将来、美味しいビールを提供できると思っています。また、ゲストハウス「HOSTEL NEKOKURA」も経営しています。猫の殺処分を少しでも減らしたいとの思いから、売り上げの一部を保護猫の生活やシェルターを維持していく為の費用として使用しています。

高利回りは10億円以下の物件

――投資用共同住宅の価格規模はどの程度でしょうか。

 以前は1棟1~2億円規模のものを売っていましたが、今は1棟3~4億円程度でしょうか。しかし、少しレンジが上がってきて5~7億円の物件の開発もするようになりました。以前からファンドやリート、または大手企業さんは10億円以上の規模じゃないと相手にしてくれないと言われていました。しかし、最近は少し目線が下がってきたように思います。実際、先の香椎の物件の2つのうちひとつは約5億円ですが、名前を聞けば誰でも知っているような大手企業さんが購入を決定してくれました。もうひとつも7億円ですが、まだ決定こそしていないものの、やはり大手の企業が候補になっています。大手が10億円以下の物件にも興味を示し始めた理由は、土地や建築資材の値上がりでしょう。いい利回りの大型物件が少ないのではないでしょうか。ちなみに香椎の物件は実質(ネット)利回り4.5%です。

不動産開発は「縁」

――福岡市の地下鉄空港線、西鉄大牟田線沿線を中心に事業を展開してきたそうですが、東区香椎に目を向けた理由はなんですか。

 香椎に目を向けたつもりはなくて、ある人との縁があってたまたま入札することになったのです。香椎で開発するとは思っていませんでした。楽天さんとの共同開発も、ある企業から楽天さんを紹介頂いたことがきっかけです。中央区春吉のテナントビル開発も同様に人との縁です。何かの拍子に転がり込んできたような感じです。

――人との出会いによって事業が広がっているんですね。

 私は、土地との出会いは縁だと思っています。欲しいと思っていても手に入らないことも多々あります。私どもの強みは設計ですから、開発が難しい土地でもプランで勝負できる自負があります。縁のある土地で、驕らず、身の丈に合ったものをじっくりと構えて作れば、きっといい物ができると信じていますし、きっと誰かが評価してくれると思っています。