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東北と北九州のコラボ商品で「復興への架け橋にしたい」


山一物産被災地東北の食材を使い、「北九州とのコラボ商品で、元気を後押ししたい」。加工ちりめん、海産物卸売り、水産加工を手掛ける山一物産(北九州市門司区松原 井上 攻代表)が宮城県気仙沼産のモウカサメを使い、「ぬかだきジョーズ(上 手)」と名付けたぬか炊きを今春、商品化した。もともと気仙沼市は日本一サメの水揚げ量を誇っていた。東日本大震災で港湾施設が被災し水揚げ量が激減した ため、井上社長は「少しでも地域の役に立ちたい」との強い思いで商品を考案。この商品が評判となり北九州市中小企業支援センターは、北九州市発の優れた新 商品・新技術を開発したことで、販路開拓などに向けてこのほど、同社を平成25年度「販路開拓支援プロジェクト」企業に選定した。

「モウカ サメ」。初めて聞くような魚名だが、標準和名はネズミザメという。それで体が小さいわけではなく、映画「ジョーズ」に出てくるサメに劣らず凶暴で、成長すると最大3m近くになるとか。気仙沼ではよく食べられている食材で、高タンパク・低脂肪、くせがなく、食べやすいため学校給食、飲食店では肉をステーキな どにして出している。また、ひれ部分は中華の高級食材フカヒレとして重用される他、多くは練り物用に加工される。ただ、北部九州ではサメ肉そのものを食べ ることが少ないため、井上社長は「どう調理したらよいか」とあれこれ考えたが、「やっぱりこれしかない」。同社が20年以上にわたり製造・販売を手掛けて いる小倉の郷土料理「じんだ(ぬか)煮」でサメ肉を調理することにした。「じんだ煮」には、定番のいわしをはじめ、さば、きびなご、ちりめん、わかめの 茎、たけのこなどがあり、人気商品として販売している。小骨のないサメ肉も、同社の調理技術によりソフトな食感ですぐ食べられるようにし、臭みもなくおい しい味に仕上げた。

人にあげて喜ばれる土産は、「何がよいか、いつも迷う」。そんな相談に応えるため、満足してもらえるための商品作りを強化し、 地域に埋もれた料理や地元の原材料などを発掘して、意欲的に新商品を考案してきた。その実績をもとに、「コラーゲン豊富なサメ肉と美肌効果のあるぬかとの 相乗効果も生かせる」。東北と北九州のコラボ商品で「復興への架け橋にしたい」と力を込める。

株式会社山一物産 ホームページ
http://www.yamaichi.info/


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