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魚町銀天街 様々な取組みから通行量増加へ


九1005-04画像①北九州市の中心的商店街でもある魚町銀天街の通行量が増加に転じており、同商店街復興組合理事長の梯輝元さんにその要因などを取材した。

【日本で最初のアーケード商店街】 JR小倉駅南側の魚町1~3丁目に位置し、北九州市最大で中心的存在の商店街。昭和26年10月、日本で初めて公道上にかかる全長130mのアーケードが完成。「銀の天井に輝く街」を意味する「銀天街」と命名され、その後全国各地へ「銀天街」という名称が広まったのは有名な話である。高度経済成長時代には人が溢れ、賑わいを見せていた。しかし北九州市の経済的地盤沈下や郊外型ショッピングセンターの興隆に伴い、魚町銀天街の人通りも次第に少なくなり、売上も減少。そして古くから建つ銀天街のビルも老朽化が目立ち、ますます人の流れも減っていった。

九1005-04画像②【通行量が増加傾向に転じる】 ところがこの国内最初の銀天街の歩行者通行量が近年増加傾向にあるのだ。北九州市による調査(H16~H26 魚町商店街百万両前歩行量)によると、1日あたりの通行量は平成22年の11,006人を底に、年々徐々に増加しており、平成26年には一日あたり14,221人に達している。これはボトムから3,215人、率にして実に29.2%の増加となっている。北九州市内他地域を含む全国の商店街にはシャッター通りと揶揄されるところも目立ち、北九州市の人口も毎年減少が続いていることなどを考慮すれば、特筆すべき事であるといえる。

 

【様々な取組が奏功】  この要因としてイオン系WAON及びセブン&アイ系nanacoと提携した魚町銀天街独自のポイントカード「UOCA」の発行など様々な取組がなされてきたことがあげられる。とりわけその中でも大きな効果を及ぼしてきたと考えられるのが、「リノベーションによるまちづくり」である。そもそもリノベーションとは、「古い建物の機能を今の時代に適した在り方に変えて、新しい機能を付与する」ことであり、経済的観点におけるエリア再生の最適な手段である。

 

九1005-05画像②【リノベーションまちづくりのシンボル】  魚町銀天街で最初にリノベーションに取組み、空きビルから再生に成功したのが「中屋ビル」(魚町3丁目)である。同ビルは5階建の雑居ビルで、婦人服販売店が長年1棟借りしていた。しかしその企業が全面撤退したため空きビルとなり、大口の借り手も見つからない状態となった。そこで建物を小分けにリノベーションを行い、個人事業主が入居し現状満杯の状態となっている。テナントとして入居した起業家たちによるスモールコミュティが形成。それまでには無かった人の流れが生まれ、結果的に商店街の通行量が増加し、エリアでの賑わいが生まれた。

 

【全国から視察に訪れる】  リノベーションを全国に先駆けて実行し、中屋ビルを中心としたエリア再生事案には、全国の自治体や商店街関係者が視察に訪れている。中屋ビルオーナー、魚町商店街振興組合理事長で司法書士でもある梯輝元氏は「視察に来られる方や中央の関係者の方々は、北九州といえばリノベーションの街ですねと言われる」と述懐する。北九州及び周辺部には衰退したままの商店街が多いのだが、魚町銀天街は例外であろう。リノベーションによる建物の再生により、エリアに新しいコンテンツが生まれ、その結果として新規雇用も生じる。それが街の活性化に繋がっていく。

 

九1005-05画像①【外国人観光客にも期待】 9月11日、「旦過市場」の隣の「ホラヤビル」4階の空きスペースを改装してオープンしたゲストハウス「タンガテーブル」もリノベーションの一つ。外国人観光客が主なターゲットであるが、若者を中心としたコミュニティが形成され新たな人の往来も企図されており、魚町銀天街にもその流れが来ると予想される。

最近その旦過市場に中国・韓国・台湾などの外国人観光客の姿が目立つようになってきた。魚町銀天街の店舗、特にドラッグストアーなどでの買い物も散見されている。そうした事例に対応して、魚町商店街振興組合では10月から銀天街で4ヶ国語(英語・中国語・韓国語・日本語)によるトイレの場所案内や歩行上の注意の放送を流す予定となっている。

現在北九州市が進めている通り、若松区響灘コンテナターミナルに今秋から大型クルーズ船が入港するようになれば、爆買いの可能性もあるのだが、まだ免税店の数が少なく免税一括カウンターの導入等国などとの調整も必要で、今後解決すべき課題となっている。

 

九1005-06画像①【お得な商品券今年最後のチャンスか】  魚町商店街振興組合では10月10日(土)・11日(日)に「魚町銀天街プレミアム商品券」(1,000円商品券12枚綴りが1万円で購入できる)をAM11:00から発売開始する。これは国の補助金主体に県及び市も資金支援するもので、お一人様10口まで買える。こうしたお得な商品券購入はおそらく今年最後のチャンスだろう。

問合せは魚町商店街振興組合まで。(AM10:00~PM5:00 平日のみ受付)


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