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ウチヤマグループ、金美齢氏を招き講演会開催 


金美齢講演会1㈱ウチヤマホールディングス(東証1部)及び連結子会社で構成するウチヤマグループ(北九州市小倉北区、内山 文治代表)は、10月3日(土)13時30分より、第23回特別講演会をリーガロイヤルホテル小倉4階ロイヤルホールにて開催した。会場は約1,500人の聴衆で満杯となった。

講師は、テレビ・新聞・雑誌などで、幅広い分野にわたり様々な提言を行っている、台湾出身で日本国籍の金美齢氏。講演のタイトルは「21世紀の提言 新しい世代を育てる」。以下、講演の一部を紹介する。

◇私は八幡の嫁  実は私は八幡の嫁なんです。夫の周英明(故人、元東京理科大名誉教授)は八幡の台湾人夫婦の子供10人兄弟の8番目で、枝光小学校(北九州市八幡東区)出身です。台湾では高雄の嫁だとか、夫の出身地に嫁ぐという言い方をするのです。戦争が終わり彼の家族は台湾に帰るのですが、彼が過ごした枝光小学校には、「かわいい、字の上手な子」が居ただとか、色々話を聞かされました。そうしたことで北九州は縁が深い所だと思っています。

◇少子高齢化が最大の問題 日本は世界一の長寿国です。生活インフラは整い、社会保障が行き届いている。しかし高齢者が増えて若い人が減り、社会保障がつぶれる心配が出てきた。少子高齢化は先進国共通ですが、特に日本では一番の問題です。私自身、現在81歳ですが税金を払っています。今後も社会保障を支えていくためには、働いて税金を納める人が必要です。私はとりあえず88歳まで現役で働こうと思っていますが、息子からは100の方がキリがいいと言われました。(笑)

◇少子化は意識の変化で改善可能  私たちがここに居るのは両親がいて、命を授かったから。自分が授かった命を次の世代に新しい命を送り出すのは、人間として最も基本的な義務だと思っています。早く結婚しろよとか早く子供を産めよなどと言うのはセクハラ、パワハラ、モラハラになるという意識がはびこっている。そういう言葉が日本社会をダメにしている。少子化は意識を変えることで改善できる。それをどう変えるかは、「家族がすばらしいもの」ということを大人が背中で示し、口を揃えて言うべきでしょう。

金美齢講演会2◇世界で一番子供を甘やかす日本  日本の社会を支えるのは家族ですが、家庭教育がボロボロになっているところが沢山ある。先日新幹線のグリーン車で、小さな子供がうるさく騒いでいた。私は本が読みたいからちょっと静かにしてくれと言ったら、「すみません」ではなく、逆にその親から睨まれた。また地元のフランス料理店で小さい男の子が「帰る」と言って泣きわめくので、注意したところ、またその親から睨まれた。ヨーロッパ社会ではそのような子供を一流料理店には連れていかない。日本人の悪いところは子供を甘やかしているところです。

自分の子供は厳しくしつけました。なぜなら私たち夫婦は外国人で、台湾政府からパスポートを取り上げられている状態。どうしたらいいか、子供たちも日本社会で生きていくには平均的な日本人より力がないと生きていけない。甘やかしたら精神力は絶対つかないからです。

◇国際社会で勝負できる人を  日本古来の農耕民族としての美徳、つまり和を尊ぶ、真面目さ、勤勉などのDNAを活性化させるのは良いことだが、今やグローバルな世の中。国際社会で勝負できる人を育てる必要があります。ダンスをすることも必要。安倍晋三総理のようにあれだけ働いている総理大臣は過去見たことがない。また地域を代表する人がいれば応援する。適性のある人を教育し、勉強してもらい人の3倍働いてもらう。ねたみ、やっかみはなし。それが結局みんなの幸せになる。

◇聴衆との質疑応答 質疑応答の時間となり、男性1名、女性2名から質問があった。自分たちの主張をミニコミ誌に出しただけで、蒋介石から弾圧されパスポートを没収され、31年台湾に帰れず、遺産相続も放棄し親の葬式にも出られなかったが、「もし同じ目にあえばまた同じ道を採ります」(拍手)。また若い女性の質問に対して、収入が少なくとも子供を産むことに躊躇する必要はない。勇気を持てば必ず道は開けます、と締めくくった。歯切れのいい評論家であると共に、厳格だが温かみのある教育者としての一面がうかがわれた。


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